栃木県佐野市葛生行政センターに大野と壁画LABOがフレスコ壁画を作りました。
11月23日(水)
葛生行政センター落成式で、11時から3時まで、一般公開です。
行政センターは、図書館と一緒の絶えものになり、その玄関にフレスコ壁画が見られます。
図書館の裏側も見学できます。
フレスコについても制作秘話など・・・・。
お時間あれば是非。
佐野市葛生行政センターに制作したフレスコ画のタイトルは、「ふるさと・葛生 未来への道」です。大きなトンネルの向こうに未来の葛生を描きました。道は手前から未来の葛生へと続きます。左側に走る道のイメージは高速道路、遠くまで、スピード感を持って走ります。右側の道は老人や子供、人々が歩き、自転車で走ります。そして真ん中の草の生えている道は、乳母車や、車いすもゆったりと通う静かな道です。三つの道は山のふもとへ集まり、やがて太陽に照らされる赤い山へと続きます。右側の白い山は石灰の山。三つの道のその先に、一人一人の思う、ふるさと・葛生の姿を思い浮かべてください。今回の壁画制作にあたっては、「みんなで創りたい」との思いから、大変多くの方々にご協力をいただきました。先ず、壁画の周囲に小さなレンガを配しました。そこには、もと葛生町の中学校の葛生中学校、及び常盤中学校の生徒さん97名、佐野市立吉澤記念美術館の講習会に参加された18名、また栃木県石灰工業協同組合の講習会その他、フレスコに興味ある多くの方々にご協力いただき、合計146のレンガに「ズグラフィート」の絵ができました。
絵の中にあるトンネルは、実際に葛生と栃木市の石灰で造りました。ご協力戴いた石灰メーカー全17社、各社より販売している石灰を提供いただいて、そのすべてを混合し、この街のブレンド石灰をつくり、トンネルとして盛り上げて制作しました。トンネルの左側は近い将来を、右側には、古くから歴史ある葛生、そして田園風景が広がります。トンネルの外側には山百合を配しました。3本の道は山の中腹に集約され、さまざまな職業の葛生の人びとが、手を取り合って、望む、広く明るい未来がここから始まり、未来へと繋がることを願います。
制作:大野 彩と壁画LABO(森 勝也・岡田佐智子・栗又由美・小野塚 香)
左官:(有)左菊、紙谷左官店、安達左官店